対話2

「食べ終わったなら、お皿をうるかしておいて。」

[うるかす]【urukasu】=水煮浸す,わざと放っておく
「まかす」(水をこぼす)の他にも「かまかす」(かき混ぜる)という風に、‘かす’が入った言葉は他にもあるけど、水に関係ある単語なのかな?と思ったあなたは、北海道弁を一生懸命理解しようとしている素晴らしいひとです。ですが、「動かす」などの「〜す」という共通語同様の活用です。日本語は奥が深いです。

「こいつはぼけナスだ。ついでにぼけキュウリまであるよ。」

[ぼけ]【boke】=生野菜等の鮮度が落ちて歯ごたえがない

類義語)[あめる]【ameru】腐る,駄目になる

    北海道には美味しいものがたくさんありますから、どうせなら鮮度がいい物を存分に頂きましょう。

対義語)[しな,しなしな]【shina,shinashina】歯ごたえがある,歯で噛み切りにくいかたさ

「このぼけナスがぁっ!」と言っている人がいたら、素早く取り替えてあげるといいですね。

「ソックスも、ボタンもひっこたっこだよ。」

[ひっこたっこ]【hikkotakko】=一組のもが揃ってない,ちぐはぐ

出かける準備は余裕をもってをしたほうがいいのは言うまでもありませんが、もし出先で友達の失態を見つけてしまったら、そっと教えてあげましょう。
「ちぐはぐだよ」と言うよりも優しく聞こえるかもしれません。

「ちょっと!おだって、ちょさないでよ。もちょこい!」
[おだつ]【odatsu】=調子に乗る
[ちょす]【chosu】=触る
[もちょこい]【mochokoi】=くすぐったい

親しき仲にも礼儀あり。ある程度おだつことも必要な時もありますが、もちょこくない方法でちょすのがいいですね。
でも、効果的に使えば、可愛さを強調出来るフレーズかもしれません。
上手に使ってみるのも手です。

「はんだこく人だね。ふそくばっか言ってるとぱだかぃんだで。」

[はんだこく]【hanndakoku】=言うことを聞かない
[ふそく]【fusoku】=文句

[ぱだかいだで]【padakainndade】=「ぱだかぃんで」【padakainnde】
なぐるぞ。(例文のように‘だ【da】’を入れると、少し優しい表現になります。)
これは少し発音も難しいので、いざという時の為に練習しておきましょう。
「日常会話にちょべっこ北海道弁を取り入れてみよう。そうしれば、道産子風にめんこくなる。」

[ちょべっこ]【chobekko】=少し
[そうしれば]【soushireba】=そうすれば
[道産子]【dosannko】=北海道出身の人
[めんこい]【mennkoi】=可愛い

北海道弁は、‘い【i】’の段と‘う【u】’の段が近い発音をすることがおおいです。道産子同士の会話に耳をそばだてていると、色んな発見があるでしょう。めんこい響きの言葉を使って,北海道弁にあやかりましょう。
散々「道産子」を使って今更かよ。と思われるかもしれませんが、やはり外せません!食べ物も景色も、素晴らしいものはたくさんあるけれど、道産子の人柄も北海道の魅力です。