北海道の方言~名詞編~

【あぐど】 足のかかとを指す。主に道南地方で用いられる言葉。例:「あくどすれおこしてかかとが痛い。」

【がす】 霧、主に海からの霧をいう。例:「こんなにガスがひどかったら飛行機は飛べないな」

【すいみつ】 桃のこと。農村部では一般的によく使われる言葉。都市部でも年配の人たちの間では通じる言葉。

【かたくらんけ】 大ばか者、間抜けな奴、という意味。類義語 「たこ」「おだつ」「はんかくさい」

【でめんとり】 日雇い労働者 パート アルバイトのこと。若い人の間ではあまり使われなくなった。

【いいふりこき】 格好つけたがり、見栄っ張り。

【ちせ】 家、居場所、神の住処。元々はアイヌ語であるそうです。

【つっぺ】 つっかい棒。戸などが開かないように障害物を置く、固定するために支える。また、鼻血が出たときにティシュを詰める時に「つっぺする」という使い方もします。

【ほっちゃれ】 気の抜けた様子、気の抜けた者。語源:産卵を終えた鮭をこのように呼んでいたことから転じたといわれています。

【わらしゃんど】 「子供」だがニュアンス的には「悪ガキ」例:「このわらしゃんど!」

【ほいど・ほいどっこ】 「卑しい人」という意味。主に食べ物に対して意地汚い人に使われます。

【おっちゃん・おっちゃんこ】 小さな子供に対して使います。「座りなさい」と優しく促すために「おっちゃんしなさい」などと使います。「はい、おっちゃんこ」などとも言います。なんだか可愛い言い方です。

【わや】 「大変」「無茶苦茶」という意味。最近では標準語としても認知されつつありますね。

【雪はね・雪なげ】 いずれも「除雪」をさします。雪の多い北国では「雪かき」なんて言い方はあまりしないようです。

【めんちゃん】 「妹」「次女以下の女兄弟」対義語 おんじ(おんちゃん)「弟」「次男以下の男兄弟」

【からぼなやみ・からぼねやみ】 「何も考えていない人」

【どんぱ】 「同級生・同い年」 例:「俺とお前どんぱだべや」

【こっこ】 動物の赤ちゃんに対して使います。例:こっこ猫 こっこ犬

【かっちゃぺない・かちゃっぺない】 「貧弱・貧相」が転じて「軽薄な」人に対して使われる言葉。

【ルイベ】 「凍らせた鮭の刺身」です。「ルイベ」はアイヌ語で「凍った魚」という意味があるそうです。

【まっこ】 「お小遣い」一部の地域でしか使われていない言葉だそうです。「やせまっこ」というと「少ない小遣い」という意味になるそうです。なんか切ない響きを感じるしみじみすることばですね。

【てっぺ】 「手一杯」という言葉の略から転じて「必死」という意味で使われています。

【アンパイ】 「汚いものを触ってしまった人」のことをいいます。子供同士の間でよく「えんがちょ」なんてやって遊びましたよね、あのフレーズがもっとも近いかもしれません。大人はあまり使わない言葉でしょうね。

【ごんぼほり】 「泣きべそをかく人」「駄々をこねる人」ごんぼほるが動詞で「泣きべそをかく」「駄々をこねる」という意味です。この言葉は青森など東北でも広く使われている言葉です。例:「なんぼごんぼほっても買わねえぞ!」

【けっこ】 お粥のことです。もちけっこ・いもけっこなどがあります。まろやかな感じがしておいしそうですね。

【とっかり】 あざらしのことで、元々はアイヌ語だそうです。